(15)ドラッグを扱うマフィアを「グラディオ作戦」に利用
国際ハザールマフィアは、各国に対してドラッグを厳格化させる。そうして違法ビジネスにして莫大な利益を上げる。同時に、麻薬カルテルと言う犯罪組織を傘下に従え、国際犯罪ネットワークを構築した。特に戦争などで現地のインフラが破壊されていればマフィアの構成員になることを望む人間は多い。戦火で貧しくなった国の人々をマフィアの構成員に仕立てて、ドラッグだけでなく武器や人身売買、さらに非合法活動の工作員として確保するのである。
その典型的な手口が「グラディオ作戦」である。グラディオ作戦のコードネームは古代ローマの剣「グラディウス」に由来する。この作戦を有名にしたのが、イタリアでのテロだった。1969年のミラノ・フォンターナ広場爆破事件、1980年のボローニャ駅爆破テロ事件などである。1970年代前後にイタリアで「極左ゲリラによるテロ」が多発し、イタリア当局は極左勢力のみならず、リベラル思想家、政治家たちを根こそぎ逮捕し、市民もそれを支持した。ところが、このテロ事件は、後にCIAが雇ったイタリアの右翼集団による「犯行」と判明する。犯人とされた「極左ゲリラ」は、当時のイタリア政府やアメリカにとって都合の悪い人間であり、彼らを標的に自作自演テロを仕掛けて、一掃してしまったのである。このグラディオ作戦は、アメリカにとっても都合の悪い政府に対してはクーデターの形で反米政権を転覆するために使われたのである。
この「やらせテロ」であるグラディオ作戦の実働部隊として利用されるのが、ドラッグ拠点で雇ったメンバーたちである。彼らを目的地に送り込み、CIAやCIAに雇われたエージェントがテロ実行をサポートした。武器は犯罪ネットワークを通じて入手させ、その代金はドラッグで支払うという構図になる。先進国の場合、ドラッグの顧客は権力中枢に多いので、それを利用する。途上国の場合は、現地でドラッグを製造させてマフィアとして取り込み、形式上「共産ゲリラ」に仕立てるのである。その実例が、1953年に起ったイランのクーデターである。
戦後、イランの首相に就任したモサデグは、イギリスの石油メジャーが支配していたイランの石油をイランの法律で「国有化」した。それに激怒した闇の支配者が、アメリカにイランの石油利権を分けるという条件でモサデグ失脚を謀って「グラディオ作戦」を展開した。2万人近い武装した犯罪者やドラッグ組織のメンバーを送り込んで、大規模な反政府デモを展開し、暴動を起こし、それを鎮圧する名目で軍と治安当局が出動、その軍がクーデターを起こしてモサデグ首相を逮捕,石油メジャーの傀儡として「パーレビ」を国王に据えて米英によるイラン支配を確立した。イランでの作戦がうまくいった為、グラディオ作戦は世界中で展開されることになった。その手先となるテロ養成員育成は、アメリカの国益になると国務省が判断し、CIAに莫大な予算が計上された。それを元手にCIAは世界中にドラッグ密売の犯罪ネットワークを構築し、その指揮をしたのがパパ・ブッシュなのである。
ナチス勢力による国際的なドラッグ拠点は、アメリカの戦争と密接に結びついている。朝鮮戦争後、旧日本軍残党によって覚醒剤の拠点が生まれる。そこで「在日」を使い、ヤクザが日本での販売を展開する。ヤクザの一部はCIAの工作員となり、闇の支配者に歯向かう政治家を次々と暗殺するようになる。
実際、日本の政治家にとって最大のタブーは「保有するアメリカ国債の売却」である。この発言をした総理大臣は間違いなく死亡する。竹下登と橋本龍太郎もアメリカ国債売却をほのめかしたから「暗殺」されたのである。特に橋本龍太郎は、側近を取材して分かったことであるが、「原因不明の腸の病で死亡した」と証言している。大物右翼も「日本を植民地化した海外勢の言うことを聞こうとしなかったから・・・」と入院中に何者かに腸から毒物を入れられて暗殺された事実を認めている。
竹下登の場合、日本の皇室関係者から聞いた話であるが、竹下はアラスカへと連行されてヘリコプターに吊るされたり、裸にされて雪の中を追い掛け回さりした挙句、凄惨な暴力を受けて殺されたと聞いている。しかも、拷問した一部始終を記録したビデオがあり、その人物が日本の政治に影響力を持ち始めると、そのビデオを見せられるという。この「竹下拷問ビデオ」は、最近まで日本の政治家に対する脅しに使われてきたという。
日本が保有するアメリカ国債は「日本の貯金」のはずである。実際、3・11で原発が稼働を止めて代替エネルギーを緊急で輸入する時、保有する外貨準備=米国債で支払ってもよかった。あるいは、保有する米国債を担保に「復興債」を発行し復興資金を手当てにすることもできた。そうしなかったのは「できなかった」からである。3・11自体、日本に金を貢がせる恐喝だった。その脅しに屈した日本政府は外貨をすべて差出し、米国債を買い増せ、そうして借金で高い原油を買いまくれと命じられて、日本は一層貧しくなっただけである。現在の日本の貧困化はここに起因している。