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世界皇帝の死(38)

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(38)スタンリーマイヤーたちの不屈の意志と希望を引き継ごう!

 スタンリー・マイヤーは水で走る車を発明し、公然と毒殺された男だ。アメリカン・ドリームを体現しようとして殺された快男児である。アメリカは建国以来、悪魔に呪われた国だ。それでも、正義と真理と、希望を信じて挑戦を続けたナイスガイだった。

 日本にも「水は燃える」ことを訴え続けて行方不明となった研究者・倉田大嗣さんがいる。恐らく、魔王の手下に消されたのだろう。同じ運命をたどった人々にフリーエネルギーの研究者達がいる。奇跡の発明を公表した途端に、全員が行方不明となる・・・・・。むろん、奴らの洗脳装置である新聞、テレビは一字一句、報道しない。だから、大衆はそのような謀略が密かに進んでいることなど、夢にも思わず、下世話な不倫報道などに熱中し、現を抜かしている。

 かって、国際フリーエネルギー学会なるものが存在したという。そこまでアカデミーの世界でも進展していたのかと思っていたら、これは狡猾な罠だった。民間のフリーエネルギー研究者をおびき寄せて、一網打尽にする罠だったのだ。そして、参加した人々は忽然とこの世から消えていった・・・・。我々は、彼らの不屈の探求心と意志を引き継がねばならない。

 倉田さんとは、電話でお話させていただいたことがある。温厚かつ誠実さを感じさせる声だった。1冊の本を贈ってくださった。「水を油に変える技術」と言う本である。サブタイトルは「波動エネルギーで新産業革命を起こせ!」だった。

 倉田さんの経歴は、「1941年、三重県で生まれ、17歳で渡米し、東部のカレッジで物理学を専攻。大学卒業後、数々の事業を手掛けた後、日本理化学研究所を創設。現在、同所長として活躍」(著者紹介より)

 本書は1997年刊。すでに20年以上の月日が過ぎている。彼は当時、「プラスチックを油に変える技術」で注目を集めていた。「石油からできたプラスチックが油になるのは、当たり前」と平然と記している。彼は超常識の必要性を問いかけている。

「常識と言う枷が、いかに日本人の心と体を縛り、発想を凡庸なものにしているか、日本の政治・経済・社会その他あらゆるものの力を削ぐ結果になっているかを、考えたことがあるでしょうか」(同書)

 彼の理科学研究所では、実際に水を燃やす公開実験を行ってきた。

「水の分子はもともと2個の水素と1個の酸素原子からできています。その分子式は、H2Oです。水は水素が燃えて生成した、いわば燃えカスです。水としては燃えません。しかし、酸素を外に出し、水の中に残った水素を添加した炭素で捕捉させることによって、可燃性物質に変えることができるのです」(倉田氏)

 彼は、この実験を数多くの人の前で、繰り返し行い、水が燃えることを証明している。水分子から酸素を外すために用いるのが特殊な磁気波動である。この波動エネルギーで「水の結合角が変わり酸素と水素が分離」する。「その水素に炭素を加えれば、油が生まれる」(倉田氏)

 例えば、水素が燃焼するとき10のエネルギーを出すとする。1の磁波エネルギーで水が水素と酸素に分離するなら、10引く1で9のエネルギーが得られる。彼は水で走るエンジンも公開している。「水を100%可燃性物質に変える技術は完成しているのです。そして、こういう無公害燃料は存在するのです」(倉田氏)

 「水から作った新燃料は、燃料自体に酸素が含有されています。外から酸素を取り入れなくてもエンジンを動かし続けることもできます」

つまり、空気取り入れ口のないエンジンも製作可能となる。

「エアカット・エンジンを製作。新燃料を積んだセスナやヘリコプターで、どのくらいの高度まで飛ぶことができるのか、有人飛行の記録に挑戦してギネスブックを書き換えたい」と、倉田氏は少年のような夢を綴っている。まさに、あのスタンリー・マイヤーと同じである。その倉田氏が忽然と音信不通になった。その無事を祈るばかりだ・・・・。仄聞するところでは、すでにアメリカ軍部は原子力空母などで、極秘のうちに、この燃える水技術を実用化しているという。


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