(2)ITもシリコンバレーももう古い
飛鳥「トランプは決してバカではない。例えば、メキシコとの国境を隔てる壁を造ろうというときに、彼がどう言っているかと言うと、「私は初めてのビジネスマンの大統領だ。ビジネスマンと言うのは発注も含めて値段を安くする。それは当たり前の事だ」と言っている。事実、アメリカは最新鋭ステレス戦闘機のF35を90機大量発注して値段を何億ドルも下げた。これは、オバマの時は生産抑制に追い込まれた機体です。それで、「同じことを壁でやるのだ」とトランプは言った。つまり、大量に鉄材を購入してキロ単価を安くし、それをメキシコに発注する。それで払わせる額はおそらくビジネス的に成り立つ額である。こんな大統領は未だかって1人もいなかった。だって、みんなビジネスセンスのない政治家だったから。つまり、州知事とか政治家経験を経た、昔のやり方の大統領ばっかりだったから。トランプ大統領は旧世界、旧世代を切り捨てている。旧世界と言うのは、古い体質で巨大に膨らんだマスメディアもその一つ。そして古い体質の政治家たち。もうお前たちの時代は終わったよと言うことですね。だから、旧世代に属する連中は、みんなトランプに噛付いてくる。ワシントンタイムズなんかそうです。新聞はアメリカではもう古いのです」
杣「それはそうですね」
飛鳥「ピュリッツァー賞では、もう彼らは食えなくなっている。事実、首になっている。ピュリッツァー賞を受賞した記者が首になる。トランプはそれを言っている。それで、彼はツイッターを使う。新しいツールでメディアを飛び越えてしまう。CNNでさえ、もう古い」
杣「そうだね」
飛鳥「彼らは本能的に知っている。「ああ、俺たちは捨てられる」と。そして議会さえも古い。大統領令で議会すら通さない。これ、トランプ1人でやっていることです。このトランプを評して「彼はそのうち終わりますよ」と言っているのが日本のマスメディアです。評論家や政治評論家も「トランプはそのうち目が覚めます」とか、「そう内落ち着きますから」とか言っているが違う。これは現象であり、どんどん来ますよ」
杣「それはどうでしょうね」
飛鳥「どんどん来ます。だって現象だから。アメリカ人の某テレビプロヂューサーは本当に先が見えていない。旧世界のメディアで恩恵を受けてきた多くのセレブは、もうダメですよ。トランプの経済戦略について日本の経済評論家は、「アメリカ国内に海外からのメーカーが工場を立てて雇用を生んでいるものを、切り捨てるわけがない」と言っている。トヨタも次々と新しい手を打たなければ切り捨てられますよ。トランプは「トヨタがアメリカ国内でアメリカ人を雇用し、投資をしているのは当たり前じゃないか」と言って、それ以上の事を求めてくる。ここからどれだけ上乗せできるのだと迫ってくる。これ、津波のようなものです。日本の経済人たちが、そのことを読み違っている。「ITを中心にアメリカがやっているのに、このITすら無視するトランプは自滅する」と言う人もいる。もうITは古いのです。ITバブルは崩壊している。シリコンバレーなんてもう遺物ですから」
杣「ああ、もう・・・・・」
飛鳥「ITなんかもう旧世代ですよ。これからは違う新しいステージが用意されている。それがAIです。そこへ移行している途上が、「トランプ現象」なのです。これ、殆ど誰も気づかない。
面白いことに暗殺手段にもお国柄がある。例えば、ロシアは必ず放射性物質を飲ませて暗殺する。プーチンは昔からそうなのです」
杣「そうなんですか」
飛鳥「うん。暗殺の仕方でお国柄が出る」
杣「ああ、ロンドンでロシアの元諜報部員が毒殺された事件がそうでしたね」
飛鳥「アメリカの場合は、握手して皮膚から入っていく毒素で心臓がやられる」
杣「アメリカは握手」
飛鳥「CIAがもう発表している。つまり、暗殺にはお国柄がある。例えば、北朝鮮は女性を使って暗殺する」
杣「なるほど」
飛鳥「北朝鮮がやったことを非難している国々は実は自分たちも同じことをしている。トランプはFOXニュースのビル・オライリー氏の番組に出演した時、オライリー氏が「プーチンは女性ジャーナリストや、反体制派の人間の暗殺、そしてウクライナに軍事介入したのを、トランプ大統領は軽視している」と非難したら、トランプは「我々にも多くの暗殺者がいる。我々の国が潔癖だと思うか?」と反論した」
杣「極めて正しい」
飛鳥「その発言に対して、みんな噛付いてくるわけです。「アメリカとロシアを同じにするな」とか言ってね。でもプーチンは悪党と言うけれど、それではCIAは何をやったのかと言うことなのです」
杣「そうそう」
飛鳥「あれほど正論を言う大統領が初めて出てきたのは、そういうことです」
杣「確かにね」
飛鳥「これは旧世代にとっては脅威ですよ。ジョージ・ワシントンより正しいことを言っているから。だから、文章で見た場合、彼が言っていることで間違っている箇所はほとんど見つけられなかった。まさしく事実を言っている」
杣「今までは「アメリカ=善、ロシア=悪」と言う構図だった」
飛鳥「そう。未だにそれをやっているし、悪い人もいる」
杣「何処の国でも、いい人はいるし、悪い人もいる」
飛鳥「絶対的な善=アメリカ」と言う考え方を建前にしている古いアメリカの国会議員なんてね・・」
杣「パクス・アメリカーナ」(アメリカの平和)とか言ったりね」
飛鳥「メジャーのいろんな所で、裏であらゆることをしている。それをトランプは知っているわけですよ。そして、そういうのはもう古いから切り捨てようとしている。面白いのは、北朝鮮がトランプを応援していること。なぜなら、トランプは就任前から「私が大統領に成ったら北朝鮮と国交を回復する」と言っている」
杣「会うのだ、と」
飛鳥「それで、日本のマスコミは本当に三流です。だから新聞なんか読まない方がいいと思っている。例えば、2017年2月に安倍首相がトランプと会っているときに、北朝鮮が日本海に向けてミサイルを撃った。それに対して日本の各新聞・テレビは、「北朝鮮は何をするかわからない」と言っていた。でも、あれは違う。あのミサイル発射は、アメリカに対して「準備が出来ましたよ」と言う合図なのです。だから、日本の領海域には落としていない。あれは合図です。「次は来てね」と言う合図。その証拠に大統領選の真っ最中に北朝鮮はトランプを応援すると言っている。…・韓国はアメリカの最新鋭レーダー施設もいらないと言っていて、アメリカ軍はもう韓国から出る準備をしている。今までの韓国政権ではアメリカは出ていけなかったが、政権が野党に切り替わるとアメリカは出ていってしまう可能性があった。反米反日の従北親中を掲げて当選した文在寅が大統領に就任したが、アメリカや日本の後ろ盾がないと韓国は脆い。・・・・文在寅は従北を掲げた故・盧武鉉の側近だった。トランプ政権の疑念を打ち消すには行動しかない。しかし、それをやれば、文在寅は中国の反感を背負い、国内的にも嘘つき扱いされて終わりです。この男に出来ることは国民の矛先をそらすために反日政策しかない。結果として自滅する韓国の姿が目に見える」