(36)戦争は巨大ビジネス! ビジネスマンのトランプは戦争をやるのか?
今年の5月に「カールビンソン」を主体にしたアメリカの機動艦隊が北朝鮮に向かっていた。これはまず、嘘である。北朝鮮ごときにあれだけの機動艦隊は要らない。あれは中国向けである。どこを通るかと言うと、南シナ海を通る。その「カールビンソン」の機動艦隊を空母打撃群と言い、敵を完全壊滅するための全てのオプションを実行できる。本来は、第7艦隊の旗艦空母「ロナルド・レーガン」の役目だが、「ロナルド・レーガン」は、2016年11月21日から神奈川県横須賀港のドッグで修理中だったため、東太平洋で展開する第3艦隊の母艦「カールビンソン」が代わりに出動してきた。
この空母打撃群の出動は、4月1日から1カ月間、毎年行われる「米韓合同軍事演習」に合わせてきた。一方、「ロナルド・レーガン」も横須賀から出動し、海上自衛隊の軽空母「いずも」などと一緒に日本海で合流した。仮に、「カールビンソン」が横須賀で停泊したら、同じ原子力空母「ロナルド・レーガン」の2隻を相手では中国はもう終わりである。
従北親中を掲げて当選した韓国の文在寅(ムンジェイン)が大統領に就任して驚いたのは、選挙のどさくさに韓国に持ち込まれた「THAAD]の特殊車両システムが4セットもあったことである。どさくさに紛れて運び込まれたTHAADの撤廃など、韓国がアメリカに通告できるわけがない。
これで中国は「ICMB[大陸間弾道弾)」「IRBM(中間距離弾道弾)」を発射しても、高高度で迎撃されることになる。これで極東における中国はトランプに全く手も足も出なくなった。空母打撃群はこのための出動だったのであり、トランプは北朝鮮をダシにして中国を封じ込めたのである。
アメリカは軍産複合体である。軍産と言うことは、ビジネスと軍事が一体化することで、トランプは水を得た魚のように、自分が一番住みやすい世界が大統領なのである。
ビジネスマンにとって戦争は巨大ビジネスの場である。裏を返せば、最終的結論であるが、トランプは戦争を起こす。シリアに手を出したら第3次世界大戦が起きると前から言っていたが、今回、そのシリアを爆撃したから、世の中のマスコミはトランプが180度転換したと騒いだ。しかし、マスコミは全然わかっていない。ビジネスマンの一番の金儲けは戦争だから、第3次世界大戦を起こすのである。戦争をやれば、兵器が売れる。当然、爆弾、ミサイルは大量生産し儲かる。破壊された後の復興でまた儲かる。これをマッチポンプと言う。アメリカが最も得意とすることろである。だから、トランプはアメリカで暗殺されるわけがない。ロックフェラー一族が殺すわけがない。
北朝鮮の金正男が殺されたが、あれはパワーバランスから読み解くと良く分かる。北朝鮮はアメリカと仲良くしたい。邪魔しているのは中国である。アメリカと仲良くしたいと叫んでいる国は唯一北朝鮮だけである。事実、トランプが大統領選の時には、北朝鮮はトランプを応援したのである。それでトランプは「ワシントンに呼んでもいいぞ。対談してもいい」と言った。双方で信号を出していたのである。
日本の新聞などは「安倍首相がトランプと会談しているときに、ミサイルを発射した。何を考えているのだ」と激怒する。大事なことは、北朝鮮は本会議では撃っていない。パーティーの場で撃っている。ちゃんと気を使っている。それも日本に当たらないようにしている。
日本のマスコミが「右向け」と言ったときは、絶対に左の方が正しい。「上を向け」と言ったら、下の方がこの国では正しいのである。
これからエコカーで電気自動車を作るとすると、みんな右向けで、電気自動車を作ってしまう。高速道路で電気を充電するためにずらっと並んだら、止まってしまうと、電気自動車はテールランプがつかない。しかし、ガソリン車はつく。それから、電気自動車推進派の連中は、停電を考えていない。東京で大停電があった。それは、橋を渡っている電線ケーブルを船に乗せてあったクレーン車が引っ掛けたら、東京都内三分の一が大停電になった。停電は起きるのである。だから、ハイブリッド車が一番正しい。いわゆる、リスク分散である。
右向け、全て100%、1億総何とかと言うのが一番危ない。最後は一億総玉砕になりかねない。