(15)代替医療を叩き潰せ! それをやる奴は殺せ!
「癌に対する戦い」は、ロックフェラー医療独占体制に、完全に支配されている。そのため、癌研究の助成金は、つねに単なる詐欺的研究にのみ支給される」(マリンズ氏)
それは、こう皮肉られている。
「米国癌協会は、研究者が「私は決して癌の治療法を見つけません」と、誓約書にサインした時のみ助成金を支給する」という。まさに、米国の癌研究と治療はコメディの領域にある。
スローン・ケタリング研究者W・サリマン博士は「癌の皮膚移植が成功した」かのように見せかけるために、マウスに黒いマーカーを塗った事実を認めている。まさに、研究者の堕落も、ここまで来るとグロテスクになる。彼ら研究者は、目の飛び出るような高額な研究費と給料で医療マフィアに養われている。そして一応、研究しているような素振りで、時間を潰している。つまり、暇つぶしである。だから、マウスに黒いマーカーを塗るなどお手のものなのである。
「科学者が雑誌に掲載させた記事の数値データは、半分以上が信用できない。なぜなら、データを、当の科学者が「正確に測った」と証明する証拠がどこにも存在しないからである」(「国立標準局NBS」報告)
こうしてロックフェラーに飼われた研究者たちは、莫大な研究費を湯水のように浪費して、退屈しのぎの優雅な日々を送っている。
癌は医療利権の中で一番おいしい。日本では患者が一人掴まえると、約1000万円の儲けになる。まさに、癌患者ほど医療マフィアにとって魅力的な獲物はいない。
アメリカで癌利権の総本山と言えば、米国癌協会である。1929年、ロックフェラー家はK・D・リトルを同協会の会長に据えた。しかし、彼は癌には全く興味がなかった。その期間、彼は優生学協会の会長も兼任しており、日々の活動はほとんどこちらに費やされた。1943年、リトルは同協会をこう批判している。
「この組織は、国民を無力化させる小児的学会と呼ばれるべきだ」 つまり、癌利権は握って放さない。しかし、癌の原因などは一切研究しない。まさに小児病的である。
このやる気のない体質は、ロックフェラーが支配する研究機関、スローン・ケタリング・癌研究所にも根付いていた。「癌研究には何百万ドルも出せ。しかし、癌治療には1セントも出すな」が同研究所のモットーである。
これで同研究所や米国癌協会の体質がハッキリわかる。これは日本の癌学会や癌協会も全く同じである。彼らは癌の原因を究明したり、それを治療に役立てようという魂胆は全くない。彼らにとって、癌の存在こそが、彼らの名誉、地位、利権を保証してくれるありがたい存在なのである。これは製薬会社も同じである。
莫大な癌対策予算も、彼らの財布や胃袋の中に消えていく。やはり、治療には1セントも役に立たなかったのである。
米国癌協会理事会には、ロックフェラーの仲間がひしめき合っていた。同協会は、癌治療の探求には、全くやる気はなかった。しかし、金集めには異常なエネルギーを投じている。
1976年、その金城湯池ぶりが暴露された。理事の内、少なくとも18人が銀行役員であった。癌研究とは無縁の輩である。そして同協会は非営利団体でありながら、教会総資産は1億8100ドル(181億円)に達していた。そのうち42%は理事たちの銀行に保管されていた。そして研究費は、2900人の職員の人件費より少なかった。同協会は、癌利権を握るため政府機関、国立癌研究所(NCI)を支配してきた。
同協会の76年研究費予算の内、70%が理事会メンバー関係の「個人あるいは団体」に支払われている。仲間うちのお手盛りである。
癌協会で25年間、科学雑誌編集長を務めたP・マグラディは、こう漏らし嘆いている。
「医者は弁護士に次ぐ、金まみれの腐敗した職業になり果てた。米国癌協会の標語は「健診と小切手で癌を管理せよ」だが、協会は癌を抑制していなかった。だからこれは嘘っぱっちだ」
つまり、協会は「癌を予防する方法、患者を治す方法など知ったことではない。逆に、それどころか、革新的な治療法には道を塞いでしまうのだ」(マリンズ氏) そして、協会予算は、寄付金を得るため最高の芝居を見せる研究者の懐に入る。あるいは、「寄付提供団体の中に友人がいる科学者」の財布に入るのである。皮肉なことに同協会の癌撲滅スローガンを信じて「貧者の一灯」の献金をする心優しい市民も多い。その純粋な人々が、この腐敗と詐欺の事実を知ったら、卒倒するであろう。