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飛鳥昭雄氏による「日月神示」の霊感語訳(49)

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(49)神道の基本は神に成ることである。

(富士の巻・第1帖 神道の基本は「神に成る」)

 この世には人生に影響を与える道が無数にあり、どの道を歩んでも構わないし自由だが、殆どの道は人を神から遠ざける道である。神が人に望む道は一つしかなく、その門は狭いが、それが人生の王道であり、神のためでもあるが、最初から神が人のために備えた道である。無数の道の何処からも、望めば「神の道」に入れるが、そこから他の道に至る出口は虚無であり危険である。出口に見えても荒れ野に至る禁断の道で、少しずつ神の道を外れ、最後は大きく外れて戻ってこられなくなり、霊的にのたれ死ぬことになる。「悪一厘」は間違いなく存在する。その者は悪霊にくみする輩で、多くの人を惑わして地獄まで連れて行く。神の道は子供でも歩める純粋な路で、競争も無く他人との優劣も無い。上に立つ者が必ずしも救われるとは限らないが、遜らせるために神が召す場合がある。

 神の道は、人類創生の以前から定められた救いの道で、人が神に成るための仕組みである。永遠が神そのものと知るには、魂を浄化し持って生まれた心に磨きをかけ、霊感を受ける必要がある。それが資質となって一生歩めるよう仕組まれている。そうすれば、神道の基本である「神に成る」ことができるのだ。

(解釈資料 )

 日本にできる神の組織では、上に立つ者ほど謙虚でなければならない。真に人々を導く者は、イエス・キリストのように、弟子の足を洗う下働きを心から遜って行う者である。マニュアルを憲法と掲げ、全てをマニュアル通りにしないと気が済まない官僚主義者は、最後にとんでもない事態を引き起こす。その最悪の事態が「聖書」に記されている。

 救世主だったイエス・キリストの行動は、マニュアル(律法)を愛によって拡大させ、大胆に応用することだった。しかし、当時の律法学者たちは、それを律法違反と断定し、イエス・キリストの影響から、律法と官僚組織「サンヒドリン」を守ろうと様々な陰謀を企てる。サンヒドリンは絶大な人気を持つイエス・キリストに手を焼き、ついに救世主が磔刑で果てる預言を利用することを思いつく。彼らには律法の厳格施行と宗教官僚組織を守ることが最重要で、人の救いは全く見えていなかった。そこで官僚主義者は行き着く最後の手段を使う。罪の捏造である。しかし、それによって律法が守られ、サンヒドリンが守られるなら、悪ではなく善と言う判断を下す。

「そこで、祭司長たちとファリサイ派の人々は最高法院を召集して言った。この男は多くの印を行っているが、どうすればよいか。このままにしておけば、皆が彼を信じるようになる。そして、ローマ人が来て、我々の神殿も国民も滅ぼしてしまうだろう。彼らの中の一人で、その年の大祭司であったカイアファが言った。あなた方は何も分かっていない。一人の人間が民の代わりに死に、国民全体が滅びないで済む方が、あなた方に好都合だとは考えないか。これはカイアファが自分の考えから話したのではない。その年の大司祭であったので預言してイエスが国民のために死ぬ、と言ったのである。国民のためばかりではなく、散らされている神の子たちを一つに集めるためにも死ぬ、と言ったのである。この日から、彼らはイエスを殺そうと企んだ。」(「ヨハネによる福音書」第11章47~53節)

  官僚主義は日本人の専売特許と言えるほど、霞が関でも国会でも一流企業でも学校でも、その他様々なところに横行し、日本中を官僚主義と同調圧力で支配している。日本に伝わった神の組織も例外ではないと「日月神示」は警告している。神が行う日本の浄化は、最初は日本の神の組織から開始されるだろう。その後、日本中に拡大し、世界へと浄化が伝播していく。これは日本で途方もない奇跡が起きることを意味する。

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