(27)ED改善薬「バイアグラ」もやばい!
(心臓病治療薬が勃起促進薬に変身)
「バイアグラ」のメーカーは、世界最大大手のファイザー社である。もともとは狭心症の治療薬として開発されていた。しかし、心臓病には効果がなく、開発中止になったが、被験者に勃起促進する思わぬ効果が見られた。それで急遽、開発目的が変更され、世界初の「勃起不全治療薬」が開発されたのである。ファイザー社は莫大な利益を得た。しかし、狭心症治療を受けている男性が、服用して性行為を行った直後に心停止で死亡した。このような腹上死が続出して世間を騒がせた。こうなると、ファイザー社は、心臓病の薬を服用している人への注意を呼びかけることになる。バイアグラは、処方が簡単で一剤が約1500円であり、偽物も出回っているので要注意である。
(バイアグラの様々な副作用)
副作用報告として「動悸」「頻脈」「胸痛」「不整脈」「失神」「低血圧」「心筋梗塞」「めまい」「混迷」「神経過敏」「下肢けいれん」「緊張昂進」「錯乱」「神経炎」「異常感覚」「神経症」「不安」「記憶力低下」「不眠症」「無気力」などである。その他、消化器症状として、「消化不良」「悪心」「胃腸障害」腹痛」「おう吐」「嚥下障害」「下痢」「便秘」「胃炎」などがある。呼吸器系は「鼻炎」「咽頭炎」「呼吸障害」「鼻づまり」「喘息」「気道感染」「鼻出血」「副鼻腔炎」などがある。筋・骨格系は「筋肉痛」「関節痛」「背部痛」「骨痛」などがある。皮膚・感覚器は「発疹」「発汗」「かゆみ」「脱毛症」「皮膚障害」紅斑」「視覚障害」「結膜炎」「目の渇き」「視力低下」「味覚消失」「味覚異常」などがある。結論を言えば、副作用も全身多岐にわたっている。
(「痛め止め」が「痛みの原因」になっている)
「医者が「痛め止めを出しておきましょう」と言ったら、絶対に断らなければならない」と故・安保徹博士は断言する。「それは病を作る薬であり、使い続けてはいけない」 つまり、「痛め止め」は頭痛、腰痛、ひざの痛みから生理痛まで病院で処方されるが、それを「断れ」と安保博士は言うのである。なぜか? 痛め止めの薬は専門的に消炎鎮痛剤といい、痛みの元である「炎症」を「消して、痛みを鎮める」という意味である。これら痛み止めには大別して3種類ある。①「解熱鎮痛剤」 ②「非ステロイド系・消炎鎮痛剤」 ③モルヒネ(麻薬)である。
安保博士は「消炎鎮痛剤を使い続けてはいけない」と釘を刺す。その理由は、「消炎鎮痛剤を飲む」→「交感神経を緊張させる」→「血流障害を起こす」→「顆粒球が組織破壊する」→「炎症を起こす」→「痛みが発生する」というプロセスを辿るからである。結局、痛みの原因は「痛み止め」だったのである。だから、安保博士は「痛みから解放されたかったら、痛み止めをやめなさい」と言うのである。
(万病を起こす悪魔の薬)
痛みを引き起こすのは体内の「プロスタグランジン」という成分である。「消炎鎮痛剤が、この成分を無理に抑えてしまうと、血管が閉じ、血流障害はさらに悪化し、知覚が鈍麻して痛みがおさまっても、根本要因である血流障害は改善されないままです」と安保博士は言う。
つまり、消炎鎮痛剤が切れた禁断症状が痛みなのである。だから、患者は痛み止めを手放せなくなる。病院がドラッグ中毒を作っているのである。「血流障害は、全身の細胞の活力を奪い、様々な病気を招く。消炎鎮痛剤を常用している人の中に、血流が途絶えてしまうために「冷え」や「耳鳴り」「めまい」「頭痛」「腰痛」を併発している人が少なくありません」と安保博士は言う。低血圧、低酸素、低体温は万病の元凶であり、最後に恐ろしい癌が発生してくるのである。
(炎症を止める奇跡の薬)
ステロイド剤は、その劇的な抗炎症作用から、奇跡の薬ともてはやされた時代があった。しかし、この薬剤は、炎症を消す働きが強いので「消炎剤」と呼ばれている。「炎症」とはリンパ球の一種、顆粒球が侵入したばい菌、ウイルスなどの病原体を、活性酸素の炎で攻撃している状態を指す。つまり、免疫細胞の顆粒球が、外敵を火炎放射で焼き払っているのである。しかし、その炎は敵だけではなく、自らの組織、細胞も炎で焼いてしまうのである。だから、その部位は「発熱し」「腫れて」「痛む」のである。これが炎症の正体である。
(慢性濫用で悪の化身に変身する)
このステロイド剤には、活性酸素を無毒化する働きがある。しかし、奇跡の薬は慢性患者にまで大量濫用されるようになった。その最たるものが①アトピー性皮膚炎 ②潰瘍性大腸炎 ③クローン病(小腸疾患) ④膠原病などである。これらの病気にステロイド剤を使うと、最初は組織炎症をとる「善玉」として大活躍するが、ある時期から組織を破壊する「悪玉」に変っていくのである。
(中止すると激しいリバウンドが襲う)
ステロイド剤の組成は、コレステロールと同じ脂質成分のため、漫然と使い続けると、体内に蓄積され、酸化コレステロールに変身する。そして周辺組織を酸化していき、新たな皮膚炎を起こすようになる。まさに「正義の味方」が「悪魔の化身」に変身してしまうのである。焦った医者は、さらにステロイド剤を大量投与する。こうして、ステロイド依存症が作られていく。患者がこのステロイド地獄から脱出するには、ステロイド投与をやめるしかない。→(覚せい剤中毒患者がやめられないのと同じ症状であると思える。)しかし、ステロイドをやめた途端に、リバウンドという激しい禁断症状が襲うのである。急な中止は生命にもか関わるという。