(7)宇宙の始まりは漆黒の闇(玄)
秋山「7月1日の講演会の時に、磯正仁さんと私がニビルつながりだって思い出してたんですよ。ニビルってヤバイですよね。」
船瀬「ニビルって星でしょう?」
秋山「はい。どういう星かと言うと、地球に3600年周期で近づいて、その時に種まきをして、そのまま3600年さようなら、みたいな感じで闇の種まきをしているんですよ。」
船瀬「稲刈りに来るんですか?」
秋山「はい。でも、ドルフィン(松久正)先生とは「シリウス・Bでご一緒でしたね」とか言われています。シリウスとプレアデスってかわいい世界なんですよ。地球と近いし。地球さんと地球にいる人たちを助けてあげましょう、って過保護なほどなんです。距離が離れて来ると、アンドロメダなどは、友好的だけどもっと淡々としています。それで、井上靖子さんは結構直感的で天使系ですが、こっちは悪魔系なんですよ。」
船瀬「そういえば秋山先生、「地獄を見たことある」って本に書かれていたね。」
秋山「それは、生ぬるい地獄だったんです。」
船瀬「まだ下には下があったと、ダンテの「神曲」の世界だな。「地獄」の次には「煉獄」がある・・・。」
秋山「そう。まだまだ茶番の世界でした。井上さんから言われたのが「私と磯さんの2人は魂の兄弟です。かって2人は深い闇を体験して、それを乗り越えて今があります」と。この講演会では「未だかって人に話したことがない闇について語っていただきます」ってテーマ設定されたんですよ。「食べない人たちビヨンド」では、わかりやすい地獄について一応描写したけど、未だかって人に話したことがない闇についてって言われたでしょう。これは今までのモノではダメだと思って、自分なりに内観していったわけですよ。私は、暗いところで目をつぶって瞑想なんてことはしないんですが、ちょっと思い出した時に意識を向ける、もしくは綿棒でアートしながら自分自身を見つめるなどとやっていたら、どんどん遡って、魂のスタートまで行っちゃたんですよ。それが闇の極致だったんです。闇の極致は凄く静かな世界なんです。「食べない人たちビヨンド」の地獄の世界と言うのは、ある意味、新宿のケバケバしいネオン街、もしくは、パチンコ屋の空気が悪く騒々しいところから光だけ消したような、超悪趣味で波動が悪く暗い、みたいな、そういう世界を描いたわけですよ。ところが、今回行き着いたところは非常に静かで。」
船瀬「老子が同じことを言っていますね。宇宙の始まりは玄であると。玄は漆黒の闇と言う意味ですよね。」
秋山「そうですか。私も司法試験の受験時代、老子のイラストを見るとなんかしっくり来てました。何で時代を超えて同じ感覚の人がいるんだって不思議なぐらいだったんですよ。読まなくても判るという。」
船瀬「それは凄いですね。宇宙の始まりは玄である。闇なんだ・・・。」
秋山「そこでは、本当に宇宙の中に自分の意識1つだけあるんですよ。まだ肉体を持っていないんですね。勿論、その意識で1つだけ確信しているんですよ。それが「自分は完全に無価値である」という事。つまり完全なる自己否定。」
船瀬「多分それは、一種の悟りですね。無に戻ったんだ。」
秋山「自分には全く価値がないから、次に出て来るのが罪悪感。存在自体が100%罪悪感になるわけですね。100%罪悪感の中の願いは、ただ一つなんですよ。過去に遡って、自分の存在を消滅させたい。消滅してほしい。これが唯一の願い。法律だったら、契約を解除すると契約の締結時に遡ってなかったことにするという技術がある。遡及効と言うんですけど、そんなふうに初めから無かったことにしたい。なぜなら、自分は無価値だから、何か痕跡を残してもそれは無価値だろう。人の記憶にもし残っているのなら、その記憶も消したいみたいな。初めから無かったことにしたい、とこういう願いなんですよね。もう自分の存在を1欠片も残したくない。このように切に願うわけですよ。」
船瀬「だけど、無と言うのは、究極の悟りの境地ですよ。禅宗の教えが無でしょう。それに目覚めれば、「三昧」「解脱」「涅槃」の境地に至るのでしょうね。」
秋山「ところが、やり方がわからないわけです。だから自分は無知である、となるわけですね。自分の唯一の願いも自分で叶えられない。自分は無力である。無知で無力でやっぱり無価値だって、こうなるんです。平面を回っていると、キリがないじゃないですか。1万年とか5万年みたいな区切りがあれば、待っていれば良かったんです。ボーッとしていれば、それくらいすぐ経ちますからいいんですけど。ただグルグル回っていたら、1万年、5万年でも解決しないんですよね。グルグル回っていると、だんだん意識が朦朧としてくるわけですよ。朦朧としてふらふらしてくるんですね。そのふらふらが微妙な揺らぎとなって・・・・」
船瀬「波動ですね。宇宙の波動エネルギーと一体化したんだ・・・。」
秋山「音にもならない揺らぎ。その揺らぎが、グルグルの回転角をちょっと螺旋にしたんですよ。闇の底だったのが、ちょっとその上。またグルグル。また揺らいでちょっと上。ちょっとずつ螺旋、時にはグルグル回っていることも多いんですけど、今生になって、やっと光と闇の間くらいの中心ってところに顔を出して、って言うプロセスを思い出したんです。どこでもフォーカスすれば思い出せる。それこそDVDをセットして再生できる状態みたいに。それで、途中から肉体を持ちだすわけですよね。肉体を持った瞬間にすることはわかりますか?自殺です。」
船瀬「肉体を消滅させようとする。」
秋山「はい。だから、自分を消滅させたい。肉体を消滅させると自分が消滅するからみたいな、錯覚を覚えるところあるじゃないですか。やるんだけど、甘くないんですよね。肉体を失っても、意識は何も変わらないから。こういうことでパンドラの箱が開いちゃったんです。」