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聖徳太子の「未来記」開封(69)

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(69)本物の神は古今東西一つでつながっている(その3)

 日本では死んだ人間が生き返るなどありえないのが常識である。ところが、イエス・キリストの復活後、正しかった人々が無数に復活して地上に現れたことが記されている。

「その時、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、岩が裂け、墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる者たちの体が生き返った。そして、イエスの復活の後、墓から出てきて、聖なる都に入り、多くの人々に現れた。百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、地震やいろいろの出来事を見て、非常に恐れ、「本当にこの人は神の子だった」と言った。」(新約聖書「マタイによる福音書」第27章51~54節)

 復活体の記述を見る限り、今のような赤い血液が体内を流れてはいないようである。

「兄弟たち、私はこう言いたいのです。肉と血は神の国を受け継ぐことはできず、朽ちる者が朽ちないものを受け継ぐことはできません。わたしはあなた方に神秘を告げます。わたしたちは皆、眠りにつくわけではありません。わたしたちは皆、今とは異なる状態に変えられます。最後のラッパが鳴るとともにたちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は復活して朽ちない者とされ、私たちは変えられます。」(新約聖書「コリントの使徒への手紙 一」第15章50~52節)

 馬鹿なことを言うにもほどがあると思うのが今の日本人の常識である。しかし、昔の日本人はそうは思わなかった。神道では人が死ねば神になると伝えられてきたからである。復活などないとする現代の常識は、この世の常識であり、神仏がいないことを大前提としている。

 これらは神が存在するとなれば、たちまち虚無となることを知るべきである。復活を信じるか否かは、神仏の存在を信じるか否かの二極選択を迫ることになる。

「イエスは言われた。「私は復活であり、命である」」(新約聖書「ヨハネによる福音書」第11章25節)

イエス・キリストを背負う聖徳太子は「未来記」を通して現代に生きる我々に向かって、それを信じるか否かを厳しく問いかけている。それにどう答えるかは私たちの自由意志に任されている。

 「未来記」は、後世の関係で序章から第十四章にまで分けている。各章ごとに、「読み下し文」と「現代語訳」を付したので分かりやすく読めたはずである。

 「未来記」は、世に出た時から偽書と扱われてきた歴史がある。その謂れは、新興仏教を追い落とすため、「四天王寺」か「法隆寺」の僧侶が勝手に書き上げた代物ということである。これが今のアカデミズムの学者たちの解釈である。

 忘れてはならないのは、その解釈を下す彼らの大前提が「預言などあろうはずがない」という唯物主義ともいえる厭世主義から来ていることである。それがある以上、現代の学者たちは盲目の状態に置かれて真実が覆い隠される。それが故に、「未来記」の内容を誰も解こうとしなかった。というよりも出来無かった。なぜなら内容があまりにも突飛で、非現実的に思えるからである。

 「未来記」が世に出始めたのが慶安元年(1648年)という年であるし、過去にあった出来事を、さも聖徳太子が預言したような書き方から成っているとする説が主流だったからでもある。

 序章にある「自今巳後 六百年の時節を過ぎて」と聖徳太子が死んで600年後という書き出しで始まっているのも理由であろう。だが、この書き出しが謎を解くヒントになっている。世界各国に残されている古文書にしても書き出しや内容が陳腐であれば誰も信用しなくなり、そこに謎が隠されているとは誰も思わない。言い換えればその謎を解読する者が、内容に疑問を抱くのが最初からある程度予測されていたと言えるのである。

「定められた者がこの謎を解く」それも一人ではない。同じ時代に生まれ不思議な糸で結ばれた者が謎を解くように定められているのである。関わるもの同士が出会って「定められた者がこの謎を解く」のは宇宙の原理からして普通のことである。それが飛鳥昭雄と山上智にも言える。「未来記に書かれてある訳は山上智が受け持ち、そこに書かれてある現代から未来への謎解きは飛鳥昭雄が担当した。

 「未来記」は恐ろしい内容である。最初のページをめくった時から、摩訶不思議な未来の扉を垣間見ることになる。それをどう思うのかはあなた自身である。


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